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【Spring Boot】PostgreSQLに接続してDBのデータを取得する【Spring Boot ハンズオン第2回】

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エンジニア大学ではSpring Bootで簡単なWebアプリを開発する方法を発信しています。

Javaの基礎学習が終わった方へ

Spring BootでWebアプリを開発する
EclipseでSpring Bootの環境を構築する・・・・・・前回の記事
GitHubに全コード上がっています!

今回の記事ではSpring Bootを使ってPostgreSQLに接続してテーブルからデータを取得する方法を解説していきます。

この記事を実際に手順通りに進めていただくことで

  1. PostgreSQLでデータベース・テーブルを作成する方法
  2. Spring BootでPostgreSQLに接続する方法
  3. 実際にデータベースからデータを取得して、画面に表示する方法

を学習することができます!

少し長くて、大変かもしれませんが、その分内容も濃い記事となっています!

ウハブログ

この記事を実践して、Webアプリを開発する第一歩を踏み出してみて下さい!

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PostgreSQLでデータベース・テーブルの作成

まず最初にPostgreSQLでデータベースとテーブルの作成を行います。

PostgreSQLでデータベースとテーブルを作る2STEP

  • データベースの作成
  • テーブルの作成

PostgreSQLのインストールはこちらの記事で解説しています。

データベースの作成

次のコマンドをターミナル等で実行して、データベースを作成します。

createdb SpringTestDB -O username

usernameの箇所はご自身の環境に応じて、変更してください。

PostgreSQLでのユーザーの確認方法

ターミナルで以下のコマンドを実行してPostgreSQLに接続します。

psql -d postgres

接続に成功するとターミナルの先頭が「postgres=#」となります。

接続したら以下のSQLでユーザーの一覧を確認することができます。

select usename from pg_user;

テーブルの作成

データベースの作成が完了したら、テーブルを作成します。

次のコマンドで、作成したデータベースに接続しょう。

ターミナルの先頭が「SpringTestDB=>」となっていたら接続成功です。

psql -U username SpringTestDB

usernameの箇所は先ほどデータベースの作成に使用したユーザーと同じものを指定してください。

次のコマンドでテーブルを作成します。

create table booksinfo(id serial, title varchar(50), price int);

今回はbooksinfoというテーブルを作成しました。
このテーブルは次のようなカラムを持ちます。

  • 自動で番号が付けられるid
  • 本のタイトル
  • 本の値段

このbooksinfoにデータをいくつか登録しておきます。

insert into booksinfo(title,price) values ('渋谷ではたらく社長の告白', 800),('起業家', 800), ('藤田晋の成長論', 1540);

select文を実行して、データが登録されているか確認します。

select * from booksinfo;

次のようにデータが登録されていたらPostgreSQLでのDBとテーブルの作成は完了です。

idtitleprice
1渋谷ではたらく社長の告白800
2起業家800
3藤田晋の成長論1540

まずはPostgreSQLでテーブルを作成する!

Spring Bootの設定を変更

次にSpring BootでPostgreSQLに接続するための設定を行なっていきます。

Eclipseを使って、Spring Bootの環境構築する方法はこちらの記事を参考にしてみてください。

Eclipseで環境構築

SpringBootでPostgreSQLを使うためには次の2つの設定が必要です。

  • application.propertiesの変更
  • pom.xmlに依存関係の追加

application.propertiesの変更

まず「src/main/resources」の中のapplication.propertiesにDBに接続するための記述を行います。

spring.jpa.database=POSTGRESQL
spring.datasource.url=jdbc:postgresql://localhost:5432/SpringTestDB
spring.datasource.username=username
spring.datasource.password=password

「username」は先ほどのデータベースを作成した時のユーザー、「password」はそのユーザーのパスワードに変更してください。

pom.xmlに依存関係の追加

pom.xmlの<dependencies>と</dependencies>の間に次のような記述を追加します。

<dependency>
    <groupId>org.springframework.boot</groupId>
    <artifactId>spring-boot-starter-data-jpa</artifactId>
</dependency>
<dependency>
    <groupId>org.postgresql</groupId>
    <artifactId>postgresql</artifactId>
    <scope>runtime</scope>
</dependency>

PostgreSQLのデータを表示するプログラム

では実際にプログラムを書いて、PostgreSQLからデータを取得してみましょう。

ここでは5つのファイルを作成します。

  • Book.java(model)の作成
  • BookRepository.java(repository)の作成
  • BookService.java(service)の作成
  • BookController.java(controller)の作成
  • bookList.html(html)の作成

最終的なフォルダ・ファイル構成は次のようになります(一部この記事では作成しないファイルも含まれています)。

Book.java(model)の作成

最初にmodelクラスを作成します。

modelクラスは、データベースのデータをJavaのクラスとして扱うために必要です。

modelパッケージ(modelフォルダ)にBook.javaを作成します。

Book.java

package com.uhablog.model;

import javax.persistence.Column;
import javax.persistence.Entity;
import javax.persistence.GeneratedValue;
import javax.persistence.GenerationType;
import javax.persistence.Id;
import javax.persistence.Table;

import lombok.Data;

@Data
@Entity
@Table(name = "booksinfo")
public class Book {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy=GenerationType.IDENTITY)
    @Column(name="id")
    // 本のidを保持するフィールド
    private Integer id;
	
    @Column(name="title")
    // 本のタイトルを保持するフィールド
    private String title;
	
	
    @Column(name="price")
    // 本の値段を保持するフィールド
    private Integer price;
}

Bookクラスは先ほどPostgreSQLに作成したbooksinfoテーブルのデータを保持する役割を持っています。

そのためbooksinfoテーブルのカラムと同じid, title, priceの3つのフィールドを持ちます。

またいくつかのアノテーションについて簡単に説明します。

  • @Tableは対応するテーブルを設定
  • @Dataで各フィールドのsetterとgetterを自動で生成
  • @GeneratedValueでidが自動で生成される値であることを明示
  • @Columnでテーブルのどのカラムと対応しているか設定

modelクラスはテーブルのデータを保持する役割を持つ

BookRepository.java(repository)の作成

次にrepositoryインターフェースを作成します。

repositoryは実際にデータベースとのやり取りをするためのインターフェースです。

repositoryパッケージにBookRepository.javaを作成します。

BookRepository.java

package com.uhablog.repository;

import org.springframework.data.jpa.repository.JpaRepository;

import com.uhablog.model.Book;

public interface BookRepository extends JpaRepository<Book, Integer> {

}

BookRepositoryではJpaRepositoryインターフェースを継承しています。

JpaRepositoryインターフェースを継承することで、以下のような基本的なデータの取得するメソッドを自動で作成してくれます。

  • データの取得
  • データの挿入
  • データの更新
  • データの削除

また今回は先ほど作成したBookクラスを操作するためのRepositoryを作成するため、JpaRepository<Book, Integer>としています。

IntegerはBookクラスのIdの型を指定しています。

JpaRepositoryを継承して、データベースを操作するインターフェースを作成する

BookService.java(service)の作成

次にserviceクラスを作成します。

serviceはこの後作るcontrollerとrepositoryの橋渡し役のような役割です。

コントローラーでリクエストを受け取り、サービスクラスでデータベースとのやり取りや、処理を行なっていきます。

serviceパッケージにBookService.javaを作成します。

BookService.java

package com.uhablog.service;

import java.util.List;

import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Service;
import org.springframework.transaction.annotation.Transactional;

import com.uhablog.model.Book;
import com.uhablog.repository.BookRepository;

@Service
@Transactional
public class BookService {
	
    @Autowired
    BookRepository repository;
	
    /**
     * データベースから本の一覧を取得する
     * @return
     */
    public List<Book> findAll() {
        return repository.findAll();
    }
}

今回、サービスクラスの中にはデータベースに登録されている本を全件取得するメソッドを作成します。

@Autowiredで先ほど作成したBookRepositoryのインスタンスを保持します。

findAllメソッドの中でBookRepositoryのインスタンスを使って、データベースからデータを取得し返却します。

serviceクラスはcontrollerとrepositoryの橋渡し役的存在!

BookController.java(controller)の作成

次にcontorollerクラスを作成します。

contorollerではユーザーからリクエストを受け取り、リクエストの内容に従ってサービスクラスを呼び出します。

サービスクラスから結果を受け取り、その結果をレスポンスとしてユーザーに返却します。

controllerパッケージにBookController.javaを作成します。

BookController.java

package com.uhablog.controller;

import java.util.List;

import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;

import com.uhablog.model.Book;
import com.uhablog.service.BookService;

@Controller
public class BookController {
	
    @Autowired
    BookService service;
	
    @GetMapping("/book-list")
    public String bookList(Model model) {
		
        // serviceを使って、本の一覧をDBから取得する
        List<Book> bookList = service.findAll();
        // modelに本の一覧を設定して、画面に渡す
        model.addAttribute("bookList", bookList);
        // bookList.htmlの表示
        return "bookList";
    }
}

まずアノテーションについて解説します。

  • @Controllerでコントローラーであることを宣言
  • @AutowiredでBookServiceのインスタンスを保持
  • @GetMappingで「/book-list」にリクエストが来たときにbookListメソッドが実行

bookListメソッドではサービスクラスを使って、データベースからデータを取得し、modelに結果を格納しています。

modelに設定することで、画面でも結果を参照することが可能になります。

最後に「return "bookList"」でbookList.htmlを画面に表示することができます。

controllerではリクエストを受け取り、サービスクラスを使って、処理をした結果をユーザーに返却する

bookList.html(html)の作成

最後にhtmlを作成します。

htmlではコントローラから渡された結果を画面に表示します。

「src/main/resources」の中のtemplatesにbookList.htmlを作成します。

bookList.html

<!DOCTYPE html>
<html xmlns:th="http://www.thymeleaf.org">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>本の一覧表示</title>
</head>
<body>
    <table>
        <tr th:each="book : ${bookList}" th:object="${book}">
            <td th:text="*{id}"></td>
            <td th:text="*{title}"></td>
            <td th:text="*{price}"></td>
        </tr>
    </table>
</body>
</html>

bookList.htmlの中では「<html xmlns:th="http://www.thymeleaf.org">」と宣言していて、thymeleafというテンプレートエンジンを使うことができます。

thymeleafを使うことでhtmlのなかにJavaっぽいコードを書くことができるようになります。

今回はtableタグの中でcontrollerから受け取ったbookListをループさせて、画面に表示しています。

動作確認

最後に動作確認をします。

Eclipseでプロジェクトを右クリックして、「実行」→「Spring Boot アプリケーション」をクリックします。

アプリを起動して「http://localhost:8080/book-list」にアクセスします。

一覧画面

テーブルからデータを取得できていることがわかります!

次の記事ではBootstrapというCSSのフレームワークを使って、画面の見た目をきれいに整えていきます。

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次の記事

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