プログラミングはIT業界で働く人だけでなく、業務効率化や自動化、AIなど様々なビジネスで欠かせないスキルとなっています。
しかし初めてプログラミングをするときに
たくさん言語の種類があって、どの言語を選んだら良いのか不安...
と思うことが多いですよね。
そこで今回の記事では、初心者におすすめのプログラミング言語5選と言語選びに失敗しないための5つのポイントを紹介します!
この記事を読めば、プログラミングに対する不安や迷いが解消され、あなたにあった言語を見つけることができます。
プログラミングに興味がある方はぜひ読んでみて下さい。
初心者におすすめのプログラミング言語5選
おすすめの言語5選は次のようになっています。
特徴 | 学習難易度 | おすすめの人 | |
---|---|---|---|
Java | 需要が高く、求人が多い | 高い | 大規模な開発がしたい人 |
Python | AIや機械学習分野で使われている | 低い | 最先端の分野で活躍していきたい人 |
JavaScript | Webサイトに動きをつけるための言語 | 低い | フロントエンドエンジニアとして活躍したい人 |
PHP | Web開発で広く使われる | 低い | Web開発をしていきたい人 |
Ruby | 日本生まれの言語でWebアプリ開発が得意 | 低い | スタートアップ企業で活躍したい人 |
Java
Javaは古くから存在している人気の言語です。
大規模開発に向いていて多くの企業で採用されているため、求人数も多く需要の高い言語です。
Javaの得意・不得意
Javaは非常に汎用的な言語であるため、さまざまな開発を行うことができます。
具体的にはJavaでは次のようなものを開発することが可能です。
- Webアプリ
- デスクトップアプリ
- モバイルアプリ(Android)
- 組み込みシステム
学習難易度
Javaは比較的学習難易度が高めで、プログラミング初心者の方が学習するには少しハードルが高いです。
しかしJavaはオブジェクト指向のプログラミング言語であるため、Javaを習得すると他の言語の習得も早くなります。
また求人数も多いため比較的未経験からでも転職がしやすく、色々な種類の開発ができるためキャリアを選択肢も豊富です。
【関連記事】Javaの学習ロードマップ
【関連記事】Javaとは?初心者にもわかりやすく解説
Python
Pythonは近年注目を集めているAIや機械学習、データ分析といった分野でよく使われる言語です。
Pythonのコードはシンプルで読みやすいため、初心者の方でも比較的わかりやすいといった特徴があります。
Pythonの得意・不得意
PythonはAIや機械学習といった分野での活躍が目覚ましいですが、他にもWebアプリの開発などさまざまな分野で利用されています。
- AI・機械学習
- データ分析
- Webアプリ開発
- 自然言語処理
- Webスクレイピング
逆に次のようにPythonでの開発があまり適していない分野も存在しています。
- モバイルアプリ開発
- 組み込みシステム開発
またPythonは実行速度が遅いため、処理のスピードが求められるシステムの開発には適していると言えません。
Pythonではいくつか適していない分野もありますが、多くの分野で開発されています。
Pythonの学習難易度
Pythonはコードや文法がシンプルであることから、初心者でも学びやすい言語だと言われています。
AIや機械学習に興味がある方だけでなく、「まずはプログラミングに慣れてみたい」と考えている方にもおすすめの言語です。
【関連記事】Pythonとは?初心者向けにわかりやすく解説
JavaScript
JavaScriptはWebページに動きをつけるための言語です。
近年のWebアプリではJavaScriptは必ず使われているといっても良いほど重要な言語で、フロントエンド開発ではJavaScript以外に選択肢はありません。
またNode.jsを使うことでサーバーサイドの開発もJavaScriptで行うことが可能になっています。
JavaScriptの得意・不得意
JavaScriptはWeb制作やWebアプリ、サーバーサイドの開発などで次のような場面で多く使われます。
- Webサイトに動きをつける
- Node.jsを利用したサーバーサイドの開発
- WebアプリのUI/UXの開発
JavaScriptはWeb開発に特化しているため、Web開発以外での登場頻度はほとんどありません。
Web開発自体の需要は多く、JavaScriptも広く使われているため求人やフリーランスの案件も多いです。
JavaScriptの学習難易度
JavaScriptはC言語やJavaといった言語と比べると習得が比較的容易です。
ただし流行の入れ替わりが激しいため、常に最新情報や最新技術にキャッチアップしていくことが求められます。
Web開発に興味がある方やフロントエンドエンジニアになりたい方におすすめです。
【関連記事】JavaScriptとは?初心者向けにわかりやすく解説します!
PHP
PHPはWebアプリの開発で広く使われるプログラミング言語です。
PHPはWebサイトを制作するHTMLとの相性が良く、組み込むのが簡単です。
また世界トップシェアのWordPressもPHPによって作られているため、WordPressのカスタマイズなども行うことができます。
PHPの得意・不得意
PHPはあまり汎用性が高くなく、Webアプリのバックエンド以外の分野ではほとんど使われません。
しかし日本での需要は非常に高く、Web開発やWordPressのカスタマイズなど非常に多くの案件があります。
PHPの学習難易度
PHPはシンプルな構文で、理解しやすいため初心者にとっても学びやすい言語だと言えます。
またインターネット上にもたくさんの情報があるため、プログラムでエラーが起こった際でもGoogle検索などをうまく活用することで解決しやすいです。
【関連記事】PHPとは?どんなプログラミング言語?わかりやすく解説します!
Ruby
Rubyは日本生まれのWebアプリ開発で広く使われている言語です。
Ruby on RailsというWebアプリの開発をサポートするフレームワークによって広がりました。
クックパッドや食べログといった有名なサービスがRubyを使って作られています。
Rubyの得意・不得意
Webアプリケーションの開発で広く使われています。
スマホアプリの開発やスクレイピングといった分野でも利用が可能ですが、需要としてはあまり多くありません。
Rubyの学習難易度
Rubyはコードが簡潔で読みやすく、初心者でも学びやすい言語です。
日本生まれの言語であるため、日本語の情報も非常に多いため情報が簡単に手に入ります。
【関連記事】Rubyとは何ができる言語?現役エンジニアが解説します!
プログラミング言語の選び方
プログラミング言語を選ぶ際の注意点は次の5つのポイントがあります。
学習コスト
プログラミング初心者にとって、習得しやすい言語かどうかという点は非常に重要なポイントです。
習得が難しい言語を選んでしまって、挫折することになると非常にもったいないので習得しやすい言語を選ぶようにしましょう。
またプログラミング学習で避けては通れないのがエラーです。
ただしどの言語を選んだとしても必ずエラーは起こります。
現役エンジニアでも普段はエラー解決の連続です。
「プログラミング力=エラー解決力」といっても過言ではありません。
エラーが起こった時は「よし、これでまた一つエラーを解決スキルが上がるぞ」くらいに考えておきましょう
プログラミングを学ぶ目的
プログラミングを学ぶ目的を明確にして、目的にあったプログラミング言語を選ぶことが大切です。
Webアプリの開発を学びたいならJavaやPHP、Rubyといった言語がおすすめですし、AIや機械学習を学びたい場合はPythonがおすすめです。
学びたい分野や目的に合った言語を学ぶことで、より効率良く学習を進めることができます。
プログラミングを学ぶ目的を明確にしましょう!
今後のキャリアや実現したい働き方
自分が将来実現したいキャリアプランや働き方を考慮して言語を選ぶことも大切です。
働きたい企業や業界が定まっている場合は、その業界でよく使われている言語を学ぶと有利です。
また独立やフリーランスといった働き方を実現したい場合には、需要の高い言語を学ぶという観点も持っておくのが良いでしょう。
仕事や案件は豊富か
案件が豊富に存在しているかという点も非常に重要です。
案件が豊富で需要が高い言語であれば、未経験からでも就職するチャンスが多くなります。
また需要が高い言語の中でスキルを高めていけば、年収アップしながら働いていくことも実現可能です。
例えばJavaやPHP、JavaScriptといった言語は、案件が非常に豊富で多くの業界や企業で採用されています。
案件が豊富な言語を選ぶことで経験を積みやすく、スキルアップもしやすい環境が整います
今後の将来性
今後の将来性という観点も言語を選ぶ上で大切なポイントです。
トレンドが日々変化しているため、新しい分野や技術が次々と現れます。
将来的に需要が伸びていきそうな分野で使われている言語を選ぶことも非常に重要です。
近年で言うとAI開発や機械学習などの分野は非常に注目されているため、これらの分野で広く使われているPythonは非常に将来性があるといえるでしょう。
おすすめの学習方法
プログラミングを学ぶ際におすすめの方法は4つあります。
インターネット
プログラミングの情報はインターネット上にたくさんあります。
そのためインターネット上で自分で調べながら学習を進めることが可能です。
しかもインターネット上で学べば無料で学ぶことができます。
ただし完全無料で学ぶこともできなくはないですが、就職や転職できるレベルまで無料で学ぶとなるとかなりイバラの道となります。
データはありませんが、未経験からインターネットで学ぶとなるとほとんどの人が挫折します
Progateであれば、面倒な環境構築なしですぐに始められるため初心者が軽くプログラミングに触れてみるのはおすすめです。
僕もProgateを使って学習した経験がありますが、非常にわかりやすくてプログラミングを楽しく学べます
書籍で学ぶ
プログラミングに関する書籍はとても多く出版されています。
書籍であれば系統だった学習をすることができます。
そのため自分で1からカリキュラムを作る必要がなく、基礎的な知識から順番に学ぶことができます。
加えて書籍は編集や校正がされている為、信頼性のある情報を得ることができますよ
書籍の弱点はリアルタイム性です。
出版されてから時間が経っているものだと情報が古かったり、そもそも出版までに時間がかかるため最新の技術が反映されていないことがあります。
特にIT業界は進化のスピードが速いので、最新の情報を得るためには書籍以外の学習法も組み合わせる必要があります
Udemyで学ぶ
Udemyは動画でプログラミングなどを学べるサービスです。
幅広いコースが揃っていて、自分が学習したい内容に合わせて講座を購入することでプログラミングの学習をすることができます。
動画で学べるためスマホさえあればどこでも学ぶことができるというのがUdemyの利点です。
セール時には1,500円前後で各種コースをお得に買うことができますよ
プログラミングスクールで学ぶ
プログラミングスクールを活用することでプログラミングを学ぶという手段もあります。
プログラミングスクールは初心者向けのカリキュラムが整っている場合が多く、基礎から学ぶことができます。
また1番のメリットは、わからないところを講師の方に直接聞けることです。
エラーが起こったときに誰かに聞ける環境というのはとても大切です。僕は誰にも聞けず挫折した経験があるので、ここは強く強調したいです。
ただしプログラミングスクールのデメリットは費用が高いことです。
プログラミングスクールで学ぶ場合、その費用の多くは学習する環境に支払われます。
高い費用を払った分だけ、講師に直接聞くことができたり、就職のサポートを受けることができます。
費用は高いですが、「学習環境」にお金を払うのは、とても良い選択です
プログラミング言語のおすすめまとめ
今回はプログラミング初心者の方に向けて、おすすめのプログラミング言語について解説してきました。
エンジニア大学では各言語の詳細記事もあります!気になった言語がある方は合わせて読んでみて下さい!
各言語の詳細記事はこちら
またプログラミング言語の選び方には色々な観点があるので、今回紹介した5つのポイントやあなたの目的に合わせて学習するプログラミング言語を選ぶ際の参考にして下さい。